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高島くつきフェアリートレイル2018
2018-06-10 Sun 18:01
 今回参戦した高島くつきフェアリートレイル2018はベストレースだった。想定していたレースプランを超える結果を得ることができた。準備段階では芳しくない仕上がり具合に不安が強かったが、当日のコンディションにも恵まれ非常に満足いくレースとなった。

 今シーズンは、夏に南アルプス縦走ランを計画しており、それに向けて準備を進めていた。しかし、昨年まで参加していた東尋坊100kmマラニックに出場しなかった事もあり、シーズン序盤のロング走練習と月間走行距離が著しく少なくなってしまった。LSDペースで2時間半走る事はできたが、それ以上ペースアップができなかったり、3時間以上走り続けることができなかった。疲労の回復も思ったように進まず、常に体の張りに悩まされ続けた。明確な故障が起きる事はなかったが、どうにもこうにも身体機能を上昇気流に乗せることができず、春先は焦りともどかしさに苛まされつつ過ごす事となった。

 今シーズン初戦は5/3のMino Trail Enduro Challenge。3年連続の参戦となり、ある程度勝手の分かっているレースだったが、途中で右腸頚靭帯を痛めてしまいリタイヤ。しかも翌日から体全体に漆かぶれ症状が発症し、半月以上身体を動かす事ができなかった。5月中旬以降、トレーニングを再開し、通勤ラン・林道ランなどに勤しんだ。しかし、心肺的にも筋力的にも追い込むことができず、消化不良感が強かった。

 フェアリートレイルに向けた仕上げのトレーニングは荒島岳。勝原登山口から入り、山頂を経て下山登山口へ。ここで折り返し、再び山頂を踏んで勝原登山口へと下山した。総距離19.5km、獲得標高2360mのコースを5時間35分で走破。相変わらず追い込むことができない事にやきもきしたが、疲労状態での激斜の登り/下りを練習できた事は、本番で役に立ったと今となっては思える。

 レース前1週間は軽く流して過ごすつもりだったが、木曜日に子供と坂道ダッシュの練習をしたところ、翌日から思わぬ筋肉痛。しかも股関節まで痛くなってしまい、一気に不安が高まった。そして当日。朝0430に起床して出発。途中敦賀で大盛ぺペロンチーノ・おにぎり×2・惣菜パン・水1リットルを購入し会場へ。会場入りは0645。朝食を食べてから受付を済ませアップ開始。痛みの残る股関節周辺といつも痛める膝を念入りにストレッチ。コース下見も兼ねて15分程度逆走ラン。アドレナリンが出ている為か、軽く走っただけでもHRが160を超えてしまう。

 さて、今回のレースプランは後半重視。トレイルランのレースで40kmも走ったことがない。朝倉トレイルの20kmが最長。ぶっちゃけ、どれくらいのタイムでゴールできるのかサッパリ想像がつかなかった。コースプロフィールを見てみると、丁度20kmを過ぎた第4エイド前後で大きな山地の乗換えが設定されている。前半の山地はダラダラと細かなアップダウンを繰り返しながら標高を上げていき、最終的には900m超の山まで到達する。ここから標高差700mを一気に下って中間地点の第4エイド。後半の山地はエイドから一気に900mまで標高を戻し、徐々に下りながら最後に250m登って蛇谷ヶ峰へ。ピークを踏んだら500m下ってスキー場。しばし走った後、ちょっとした丘を登ってゴールする。

 これまでの経験から、前半から突っ込んで行ったら絶対持たない・下りで飛ばしすぎて脚を消耗する・エネルギー補給を怠りがちである…以上3点が自分の陥りやすい欠点であることを自覚していた。未知の領域である40kmを走りきるには、しっかり自分をコントロールしていく必要があるだろう。そこで考えたレースプランは以下の通り。
 ① 序盤ロード区間は膝を痛めやすいので必要以上にフォームを意識しすぎない。普段通りの走り方。
 ② 第4エイドまではAvHR155までで走る。登り/下りで筋力を消耗しないように小刻みピッチ走法で。
 ③ 1時間ごとにカロリーメイト/PIT-INを交互に補給。
 ④ 第4エイドをすぎ、直後の急登イワクタ峠を超えたらペースアップ。HR166ペースで。蛇谷ヶ峰登り下りはリミッター解除。
 まぁ、こんなに都合よく自分の思い通りにレースが進むわけはないのだが、頭の中ではこんな事を考えていた。
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ロングコースのコースプロフィール

 0930、いよいよロング40kmクラススタート。参加者は300名近くいるはずだが、レーン前方は空いている。仕方なくスタートライン10mほど後方からのスタートとなった。序盤は舗装路。全く急ぐつもりはないので負荷のかからないペースで進む。会場を抜け、橋を渡ると彼方にトップ選手が見える。既に集団ではなくバラけている。現在位置は中の中。そう言えばスタート前のインタビューで有力女子選手が「5時間半くらいで帰ってきます」とか言ってたな。トップレベルでそんくらいか。自分やったらどれ位やろ。先日の荒島トレ(19km)で5時間半やったで、10時間以内で帰りたいな。つーか、ゴール閉鎖が19時やで9時間半で帰って来んとあかんのか。結構ギリやな…などと考えながら脚を進めていった。
FT02.jpg
 橋を渡り国道を渡るとくつき村内へ。住民の皆さんが声援を送ってくださる。こんな得体の知らない集団に有り難い事だ。何度かカーブを抜け、山中へ。最初は林道だったが、程無くして登山道に。流石に300名もいると数珠繋ぎだ。ここで笑えたのが、登山道に入るため整然と並ぶランナー達。先程までは前後ひしめく集団で走っていたのに、今は延々とどこまでも続く一列縦隊だ。
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 山の中に入ったのでここからが本番。脚に負担がかからないように前傾かつ膝を手で踏ん張って登っていく。HRは155までに留めておきたいが、アドレナリンが出ている為か160を超えてしまう。ありがたい事に苦しさは感じない。普段の練習でもこれくらい追い込めればいいのに。

 登っていくうち、次第に暑さを覚えるようになってきた。この日の服装はフルジップの半袖サイクルジャージにロングタイツ+短パン。天気予報は雨時々曇。予想気温は15/20℃。普通に運動する分にはさほど問題はないが、山の中で風と雨に見舞われたら一気にコンディションは変化する。自分は、直前まで気象予報に関する情報を収集し、今日は降っても小雨まで。極端な暑さ/寒さ対策は必要なしと結論付け上記の服装で挑む事とした。スタート前はスタッフの人が皆「雨に見舞われるので雨対策を」と話していたが、ザックの中には長袖アンダーウェアとレインジャケットが入っているので、雨が降ったとしても対応可能な準備は整えていた。

 集団は黙々と登山道を進む。突っ込むつもりはないがHRはなかなか下がらない。東山-行者山-雲洞谷山を経て第1エイドへ。思いのほか、あっけなく到着した。ここはスルーしてそのまま登りに取り付く。前半の山場はこれから。鷹ヶ峰までは一気に250m登り切る。ここまで見なかった激坂だ。体力は温存しているつもりだが、疲労は着実に身体に蓄積されていく。鷹ヶ峰まで到達し、そこから烏帽子岳-白倉岳-南岳に繋がる稜線に足を踏み入れる。先程までの急斜ではないが、細かなアップダウンが繰り返し現れるセクション。明らかに足が重い。心肺はまだ余裕があるが、足が前に出ない。ここは踏ん張りどころ。スプリントレースならば焦る場面だが、まだレースは1/3を終えたばかり。脚も気持ちもまだまだ回復の余地がある。
FT05.jpg
 走れないながらも前の人についてトレイルをこなす。スピードは全く上がらない。鷹ヶ峰を過ぎた頃から小雨交じりの強風が稜線に吹く。それまでフルオープンにしていたフロントジッパーを閉め、体温低下を防ぐ。幸いな事に雨はさほど酷くなく、風も稜線の風下側に入れば問題ないレベルだった。路面状況も湿ってはいるもののマディな部分は少なく、危険を感じる箇所はなかった。ガスにより周囲の景色も望めないなか、ようやく南岳に到達した。ここからは700mの一気下り。しかも路面はマディ。勢いに任せて下ると脚の筋力を使いきってしまうので、ロープを使いつつペースコントロール。滑る事を念頭に置いた足捌きで無事下山。久方振りに舗装路へと戻ってきた。

 中間地点と位置付けていた第4エイドステーション。ここで人生初のRedBull。渇いた喉に翼が授けられたね。あとはバナナを2切れ補給。あと、ザックの前ポケットに入れていた500mlペットが丁度空になったので水を補充した。ここまで補給関係は計算どおり。1時間ごとにカロリーメイトとPIT-INを交互に摂取していたし、水も過不足なく摂取し続けた結果、中間地点まで500mlペット1本で賄えた。もっと消費するかと考えていたが、気温がさほど上がらない事から消費量も少なかったらしい。水の補充を終え、エイドを後にする。そして上り坂を進みながらザックの中に入っていた予備の550mlペットの水を捨てて軽量化。あとはペット1本でいけるやろ。足りんかったら、途中の地蔵峠エイドで補給すればいいし。
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 エイドステーションを抜け、この大会名物の河川遡上コース。さほど大きな川ではないが、靴を濡らす事は不可避。どうせ穴だらけの靴なので、何も考えずジャブジャブ進む。水の冷たさが心地好い。川を抜け、林道を登り登山道へ。ガチな人は濡れた足と靴のケアをしている。それを横目にペタペタ進み、次第に勾配は急に。イワクタ峠までは700mの一気登り。先程の一気下りで消耗した脚が言う事を聞かない。しかし、それはほとんどのランナーに共通していたようで、前後するランナー皆がほとんど同じペースで進んでいた。しかし、時折脚が残っている人もいるらしく、傾斜のゆるやかな箇所でポツポツ抜かれる場面もあった。

 イワクタ峠を目指して登っていくうち、周囲の人影がどんどん減っていった。これまでは前後いずれかに誰かは存在していたが、標高が上るにつれて一人旅状態に。これって結構寂しい。このセクションはスーパーロング/ロング/ショートいずれの選手も通る箇所なので、まさかのぼっち状態にチト戸惑った。しかし、マイペースで進むことができたので結果オーライと言えるかもしれない。

 無心で登っていくうち、前方の視野が開けてきた。イワクタ峠が近いな。俄然意気が昂ぶる。徐々に傾斜が緩くなり、前方に4~5人のパックが視野に入ったのでジョグに切り替え。尾根筋に入ったあたりで追いつき、一人、また一人とかわしていく。そしてイワクタ峠到着。こっから先は数年前に通った事のあるエリア。ルートの特徴は大まかに把握している。そのままの流れで下りに入り、ペースアップ。これまでよりもスタンスを大きく取り勢い良く下っていく。前を走っていた人達は脚が厳しいらしく、下りで難儀している。やはりある程度距離のあるトレイルレースでは、後半も下りで走れる筋力が重要なようだ。
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 イワクタ峠を過ぎてからブーストがかかったようで、ほぼ全走りで地蔵峠エイドへ。水を200ml程度補充し、コーラを2杯。バナナ2切れを摂取しエイドを後にする。ブースト状態はそのまま持続し、時折視界に入る前走者を一人ずつ捕まえていく。後半でも走れるって最高。と思っていたのも束の間。ボボフダ峠から登りに切り替わると途端に脚が重くなった。ちょっと調子に乗って走りすぎたか。1~2回、左足のハムストが攣り、休止を強要される。それでも前走者から離されないように何とかペースを維持。この先、尾根の切り替わりで蛇谷ヶ峰への一気登りが現れるはず。そこまでは「忍」の一字で耐え抜き、一気登りと一気下りで勝負を決めねば。

 ゆるやかな尾根が細くなり、左側から蛇谷ヶ峰の山腹が迫ってきた。いよいよ傾斜変換点だ。最後の一気登り標高差200m。流石に多くのランナーが急登で鈴なりに連なっている。余力の残っていないランナーにとっては、超えることのできない聳え立つ壁と言ったところか。自分も覚悟を決め脚を踏み出した。時折ロープを使って勢いを緩めること無く登り続ける。死屍累々の蛇谷街道を一人一人パスしながら進む。ボボフダ峠を過ぎてから摂取したジェルが効いているのか、高負荷下でも身体は動き続けている。精神的にも身体的にも非常に充実した状態。苦しいは苦しいが、まだ持続できる。脚の筋硬直も何とか治まっている。森林限界に足を踏み入れた頃、蛇谷ヶ峰の頂上を踏むことができた。

 さー、こっからはスキー場への一気下り。ここから先は再び未知のルートとなる。相変わらず若干マディな路面だったが、荒島トレと同じような状況だったので、不安なくダイヴ。勢い殺さず駆け抜ける。次第に樹林帯に入り、トレイルも九十九折れの様相となってきた。下界が近い雰囲気を感じ取った頃、スキー場に到着。脚はなかなかキツかったが、脳内麻薬のお陰でまだ走れる。スキー場エイドを素通りし、ゴールに向けてアスファルト路を走り進んだ。

 前方には5~6人のランナーが見えるが、ここまで来ただけあって皆速い。追いつけそうにない。つーか、自分はトレイルの下りは人より速いかも知れないが、ロードはからきし駄目である事を痛感した。しばしアスファルト路を駆け下った後、左に折れて林道に入った。こっから最後の丘か。標高差も大した事ないし、ペース落とさんと前掛りで行こうと考え、ガシガシ進む。先行するランナーを2名捕らえ、登り区間へ。いよいよラスト1ピッチ。余力の全てをぶつけようと乗り込んだが、まさかの激斜。フツーに急登やんけ。しかし、後を振り返ると5~6名のランナーが取り付くのが見えた。げ!やっぱロード区間で追いつかれたか。ここまで来たら、何とか逃げ切りたい。何も考えず我武者羅に登っていく。途中で両足の下腿が攣ったが、騙し騙し進む。思いのほか登りが長い。地獄の苦しみを味わいながら、何とか尾根の上に到達し、ゴールへと向うラインに乗ることができた。

 心地好い尾根道を颯爽と駆け下りる。ここまで来てこんなに走れる事が不思議だった。今回は色んな巡り合わせが良く、自分にとってベストのパフォーマンスを発揮することができた。尾根筋の登山道を終え、林道に出てゴールまで1kmを切った。全速では走れないが、いいペースでゴールに駆け込めそうだ。前方に2名のランナーが見える。しかし、追いつくほどの脚はない。ロードはやはり苦手だ。ゴール直前、観客やカメラマンが立ち並ぶ中を感無量になりながら余韻を楽しみ、無事完走。レースをこんなに楽しめたのは今回が初めてだった。

FTHR.jpg
標高差と心拍数の推移
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ふくいSatoyamaトレイル -福井平野周遊・戦国ロマンコース-
2017-05-05 Fri 23:09
 昨年策定された、ふくいSatoyamaトレイル -福井平野周遊 戦国ロマンコース-を1日で周回できるかなと思って回ってみた。
 足羽山→弁財天山までは何とか走れたが、その後のコースは歩き&RUNを織り交ぜての苦行。
 つーか、食欲がなくパン2個とおにぎり1個カロリーメイト2ブロックのみで踏破できたのにびっくり。
 総距離も30km~50kmくらいかな~と思っていたのが、まさかの70km。いやー、厳しかった。去年の比良山系往復トレランよりキツかったかも。

里山データ1
里山データ2
里山データ3

里山1
6:33愛宕坂スタート。もう少し早い時間にスタートしたかったな。

里山2
足羽山山頂。動物園前にあった。初めて登頂。

里山3
八幡山を下りて城山方面。

里山4
城山山頂。ネット情報通り登山道が一か所分かりにくかった。

里山5
足羽高校を過ぎて文殊山方面。

里山6
文殊山山頂。白山開山1300年記念 泰澄スタンプラリーが人気らしい。

里山7
文殊山を下って三床山。

里山8
三床山山頂。蜘蛛の巣大杉。

里山9
弁財天山。初めて存在を知った山。

里山10
地域住民に愛される裏山って感じ。

里山11
一番奥にある文殊山に戻る。

里山12
槇山山頂で夕焼け模様。

里山13
19時過ぎに愛宕坂ゴール。
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Mino Trail Enduro Challenge 2017
2017-05-03 Wed 23:10
昨年から東尋坊ウルトラマラニックに向けてトレーニング目的で参加している大会。
昨年は序盤から入れ込み過ぎて途中で完全撃沈。
今年はイーブンペースを厳命してレースに臨んだ。

MTEC201701.jpg
MTEC201702.jpg
MTEC201703.jpg

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弟君粘りの走り。

MTEC201705.jpg
レースプラン通りに走りとおすことができ満足。最終周は弟君と一緒に。

MTEC201706.jpg
二人ともノンストップで完走。

MTEC201707.jpg
弟君キッズ部門で2位表彰。横山さんから表彰を受ける光栄。

→ Mino Trail Enduro Challenge 2017
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長山~大師山~三頭山~法恩寺山~経ヶ岳~大舟山~赤兎山~三ノ峰~別山~白山御前峰~白山釈迦岳~市ノ瀬
2016-07-22 Fri 11:19
 今回の山行は、ハッキリ言ってしまえば藪との闘いだった。自分としては入念な準備を行ったつもりだった。ここ2年間に当該ルートである法恩寺~経ヶ岳、経ヶ岳~赤兎山、赤兎山~三ノ峰を辿ったであろう山行記録を抽出して登山道状況を確認したり、春先には平泉寺~三頭山~大師山~長山を踏破し大師山~長山間の道なき道を頭の中に叩き込んだ。本番前日には序盤のルートを変更し、長山グラウンド脇から林道を通って廃道を通るルートに変更し、現地の状況をつぶさに確認した。

 しかし、時期が悪かった。今年は前冬の大暖冬が響き、山の融雪が思いのほか速く進んだ。予想行動時間が長いことから、薄明帯からの行動を想定し、夏至前後に実施する予定でいた。しかし、各種行事や天候などの要因により、約1ヶ月遅れでの遂行となった。この1ヶ月で藪はその繁殖力を大いに発揮したようだった。

 当初の予定は以下の通り。下山時間が遅い時間に設定してあるが、これまでの比良山系往復登山等の経験から、想定時間を削って早く下山する事が可能と踏んでの設定。一応、エスケープルートは数多く存在するので、その時々の状況に応じて柔軟に対応する事とした。
長白タイムテーブル

 結果論で言ってしまえば、時間の読みは激甘だった。公式のコースタイムが示されていない長山~赤兎山間の想定が特に酷く、藪の影響がなかったとしてもコースタイム通りor若干遅れていただろう。

 さて、今回の山行を振り返ってみる。前夜は2000に就寝し、途中で何度か目覚めたものの0300に起床。睡眠は都合6時間程度確保できた。レーズンバターボウルを1袋摂取し、自転車で長山へ。車は前日のうちに市ノ瀬へデポ済。途中コンビニで食料・行動食・ハイドレーション用アクエリを購入。0400前、長山公園に到着した。

 ここでチャリをデポしてトレラン開始。先ずは神社にお参りしてから走り出す。すぐ傍で何やら野生生物の鳴き声が聞える。ライトを照らすと姿は見えないが2つの瞳が妖しく反射するのがハッキリ見て取れる。長山怖いよ長山。
長山公園


 グラウンド脇を通って林道に入る。林道とは言え、ここも既に人の往来がない道。腰ほどの下草を踏みしめつつヘッドライトの明かりを頼りに進む。前日の雨と朝露の影響で速攻下半身・靴の中はグッショグショ。ま、稜線に出れば乾くやろうから気にせずに進む。

 旧林道を辿り、倒木を掻き分けて林道終点へ。前日下見したとおり、沢をつめて廃道となっている登山道を目指す。が、暗闇の中ヤブに阻まれて方向を誤ってしまった。この時は地形と植生を頼りに進んでいたが、背丈を越す藪と随所に立ちはだかる倒木のために頻回の迂回を余儀なくされた為、知らぬ間に見当違いの方向に進んでしまったのだった。仕方なくコンパスを出し、方角を確認して進む。見覚えのある場所にたどり着く。更に進む。藪の中で方向を見失う。コレを30分ほど繰り返すうち、辺りが明るくなり地表も何とか見通せるようになった。何度目かの方向確認作業の後、何とか正規ルートに行き着き、大師山方面へと進むことができた。
大師山から長山ルート

 一度ルートに乗ってしまえばその後は快調。大師山から浄法寺ダムへの登山道に行き当たり、大師山方面へ向う。ここで猪家族に遭遇。まだ小さいうり坊2匹が登山道をヒョコヒョコ先行している。可愛い姿だ。カーブを曲がった先で見失ったので安堵していると、次のカーブの先で父親&母親&子供2匹のファミリーに遭遇。こっちが驚いていると猪父は気付くのが遅れたらしく、一呼吸置いてから「ブヒィ!」と叫びながらホイールスピンしつつ登山道を疾走。母&うり坊たちは山中へ散り散りとなって逃げていった。父ちゃん家族見捨てて逃げていいんか…

 想定よりも遅く大師山正規ルートに到達。こっからはHR155~160前後を目標に登っていく。補給は1時間に1回エナジーゼリー or カロリーメイト or おにぎり or パンを。しかし、大師山への登りで既に足が重い。長山の藪格闘で相当体力を酷使してしまったようだ。先が思いやられる。
大師堂


 大師山~三頭山~法恩寺山と次々に踏破。道が綺麗過ぎて何も書く事なし。法恩寺山に行く途中の中の平避難小屋にママチャリが止めてあったのと、上の駐車場近くで軽トラの走行音が聞えたのは覚えている。つーか、今回の登山は他の人とほとんど会わんかった。
大師山

林道出合

稚児堂

法音教寺跡

中ノ平避難小屋

法恩寺

 法恩寺山を越え、伏拝を通過。いよいよここから経ヶ岳(北岳)へ。こっから北岳へは4回行ったことがある。しかし、年によって整備状況が大きく変わり所要時間が読めない為、注意が必要。今回はヤブランクBといったところ。ルートは見えるが所々掻き分けて進む必要がある。
伏拝

 北岳へ到達。時折日が差すが基本曇天。小原側から雲が湧いている状況。風はさほど強くない。さぁ、こっからが本番の大舟山経由の赤兎山ルート!つーか取り付きからして判らんのやけど…。数m先に何となく道っぽいところがあるように思えたので、南無三と藪に踊り込み泳ぎ進む。うん。これは道見えんわ。地表近くまで視点を下げると道っぽいのが判別できるが、上からは道は見えん。多少植生が違うように見えるので、何となく違いが分かる程度。ヤブランクSとまでは言わんけど、A+くらいは付きそう。笹・灌木・倒木とバリエーションも豊富。折角事前に情報収集して、今年前半なら行けるかもって思ってたのに…。しかし、ここで引き返す選択肢はない。引き返すにしても長山まで戻らんとあかんし、こっから市ノ瀬に進むんと大差ない労力やろ。
北岳分岐


 序盤は痩せ尾根だったので道に迷う事はなかった。道見えんかったけど。最初に道をロストしたのは  mピーク。下り加減の地形になってから道がなくなっていた。地図で見るとピークで道が曲がっているのだが、曲がり角が何処にあるのか分からん。このまま先に進んで道を探すか・戻って道を探すか。ここでのロストは焦った。携帯は繋がらんし、トレラン装備やで最低限のビバーク用品しかない。マイナールートやから他の人が通ることは全く期待できない。落ち着いて道を登り返し、視点を地表まで下げて捜した結果、曲がり角を発見して何とか事なきを得た。

 次にロストした地点は大舟山直下。大舟山から下るうち、沢状の地形に移行していった。何の疑いもなく下っていくと次第に踏跡が不明瞭になり(いや、最初から不明瞭ではあったが)、仕舞いには四周を藪に囲まれたジャングル地帯へと行き着いた。よりによって2回目か…。もう半泣きになりながら周囲を彷徨うが、道の気配は全く感じられない。何度か行ったり戻ったりを繰り返した後、諦めて来た道を戻る。ピークまで戻り、慎重に歩を進めると、左手に僅かな踏跡を見つけた。こんなん判らんわ!どう考えたって真直ぐ沢に進む方がルートに見えてまうやろ!!
大舟分岐


 正規ルートに戻り安堵するのも束の間、赤兎山への登り返しで三度ルートをロストしてしまった。今度はため池の縁を回り込むように通り、小鞍部を抜けて進んでいく道。暫く進むと倒木により道は塞がれていた。周囲を捜索するも、その先に道らしき道は見当たらなかった。3回目か…いい加減飽きてきたわ。しかし今回は赤兎山が近いことから、最悪藪漕ぎして赤兎まで行くと言う選択肢もあった為、混乱することはなかった。一旦座ってカレーパンを食して気を落ち着かせる。戻るか。小鞍部まで戻り、ため池も再び回りこむ。更に戻っても道はない。再度ため池を回り、小鞍部へ。目を凝らすと、小鞍部から左側に道らしきものが。。。だからわからんて!!こんなん100人中100人気付かんて!!!

 赤兎山への登り返しは思いのほかキツかった。そう言えば、法恩寺から経ヶ岳に下る際、右膝に軽い痛みを覚えたのだが、ここにきて完全なる痛みへと移行してきた。右膝痛めるのは珍しいな。いつも左膝ばっかり痛めてたのに。それでもストックに身体を預けて必死に重力に抗い、大いなる苦難の果て、赤兎山と大舟山の分岐にたどり着いた。この日一番の達成感に包まれた。ほとんどゴールにたどり着いた心境といっても過言ではない。こっから先は多くの人達が通った整備された登山道。もうこれまでのような苦難に打ちひしがれる必要はなくなったんだ。。。

 さて、ここで一つ選択を迫られる。0925到着予定の大舟山分岐に1110着。まさかの1:45押し。ハッキリ言って当初目標だった白山釈迦岳回りは無理。つーか、膝の痛みがあるので御前峰も厳しい。ここから小原峠に下り、市ノ瀬へ下るって手もある。しかし、ここまで来て赤兎山を踏まずに下山する事は考えられなかった。時間的には三ノ峰~別山までなら行けそう。よし、取り敢えずはそこ目指して進もう。

 やっぱ赤兎山は人気が高い。花目当て白山目当ての登山者が数多くいた。これまで一人の登山者にも遭遇せんかったのに…。赤兎山を経て、赤池湿原・避難小屋・裏赤兎山へと脚を進める。そこかしこで登山者が昼食を食べながら景色を楽しんでいる。私も周囲の景色を愛でながら、次のチェックポイント杉峠を目指す。裏赤兎山からは再びマイナールート。とは言え、立ち入る人はこれまでよりも多い場所で、道は比較的しっかりしている。
赤兎山

赤兎山避難小屋



 ここでアクシデントが起きた。これまで動いてくれた右膝が伸ばせなくなった。登る分には足の動かし方を工夫する事で何とかこなせたが、下り基調のこの区間で完全に痛めてしまった模様。仕方ないので、ダブルポールを最大限使って先を進むことに。今回の山行は踏んだり蹴ったりやなぁ。

 赤兎山~杉峠間では登山者に出会わなかったものの、藪は少なく歩きやすかった。ヤブランクはBと言ったところ。脚にトラブルが発生したが、行程は順調に進んで無事に杉峠に到着することができた。これ以上無理する必要はないと考え、三ツ谷を下って市ノ瀬へ帰還するルートを選択。脚を大いに労わりつつ、無事に市ノ瀬へとたどり着いた。
杉峠

杉峠入口

三ツ谷入口

市ノ瀬
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比良山系往復トレラン
2016-04-17 Sun 10:10


 2014年にSea to Summitを実施するにあたり、幕営装備で1泊2日で縦走したコースをトレランスタイルでワンデイ往復。雪融け直後の里山トレイルなので、所々不明瞭な箇所があると予想された。また、補給箇所は折り返しに近い打見山のびわこバレイ1ヶ所しかない事も不安材料。つーか、往復50kmを日帰りできるのかが最大の焦点とも言えた。

 決行前の4月15日、家の用事を終え2000過ぎに自宅を出発。下道を繋いで一路道の駅くつき新本陣へ。2200過ぎに無事到着し車中泊。4月だと言うのに底冷えが厳しく、ダウンシュラフにくるまって就寝。明けて翌朝0300起床。向のコンビニで朝食&行動食を購入。登山口であるふれあいの里センターへ移動。が、2年前には存在していたふれあいの里センターが跡形もなく消え去っている。駐車場だった部分もロープが張られ、出入りでき内容になっている。これは困った…仕方なく路肩ギリギリに車を停め、出発準備を終えた。

 0500登山口出発。尾根伝いの急登を蛇谷ヶ峰へ。中腹以降は疎林となり見通しが利く様に。山頂に到着し、琵琶湖越しに朝日を望む。今回も前回同様、天候には恵まれている。ここからは一旦、急な東斜面を駆け下り、南に進路を変えつつ縦走ルートへ。細かなアップダウンを繰り返すがリズムを崩す事無く先へ進む。以前道に迷いそうになった地蔵峠も今回は難なくクリア。比良山系北部の主峰、武奈ヶ岳へ。相変わらず打見山・蓬莱山は遠い。本当に日帰りできるのか不安になるが、心肺・脚腰共に余力は残っており、まだまだ走れる状態。
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 武奈ヶ岳を下り、コヤマノ分岐へ。以前はここから八雲ヶ原-北比良峠を巡るルートを選択したが、今回はワンデイと言う事もありコヤマノ岳から金糞峠へと繋ぐショートカット路を選択。コースタイム上では60分程度の短縮が期待される。しかし、ここで下る道を間違える痛恨のミスコース!中峠方面から登ってくる登山者に気を取られてしまい、吸い込まれるように中峠コースへ。途中で尾根が分岐している事に気付き、失意の中コンタリングして正規ルートへ。最短ルート選んだ意味ないじゃーん。

 ここからは快調に進み打見山へ。待ち焦がれたびわこバレイ。この日もグリーンシーズン営業がなされており、山頂レストランもお客さんで賑わっていた。ここではコークタイムとし、500mlペットを1本購入して休息。この後の行程を練る。ここまで来れただけでも自分的には満足。しかし体力・気力共にまだ残っている。この先どこまで足を伸ばすべきか…スキー場終点の蓬莱山までは行ってみよう。南比良山系のハイライトとも言える山やし。そこから権現山までは…正直キツいかな。無理せんと引き返すのが無難やろ。などと考えをめぐらせつつ打見山を後にした。
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 蓬莱山へはゲレンデを下って登るコース。見晴らしもいいし観光客も多く賑やかで大変よろしい。琵琶湖と比良山系の大景観を満喫しながら蓬莱山へ。そこから権現山を望む。何パーティーか歩いている姿が見える。うし。自分も行ってみるか。前回権現山まで行ってるんやし、今回もそこまで辿り着かんかったら中途半端やろ。

 しかし、蓬莱山から権現山までは思いのほか遠かった。いや、最初から分かっていた事だったが。何とか一定のペースを保ち、権現山へ到着。刹那踵を返し蓬莱山へ。その後も淡々と歩を進め打見山へ戻った。さー昼食タイム。待ち焦がれたぜ。ザックダウンし、山頂レストハウスへ。しばらくまともな固形物を口にしていなかったので、こってり豚骨チャーシュー麺を注文。ハフハフ言いながら食べ進んだが、途中からあまりのこってりさにグロッキー…何とか胃袋に押し込んで復路の道に就いた。

 再出発はしたものの、全くペースは上がらない。胃もたれが酷すぎ吐気を催す始末。身体に負担のかからないペースで進み、できるだけ胃腸を揺らさぬよう細心の注意を払い、消化促進に努めた。その甲斐あってか、武奈ヶ岳以降は体調が回復し、本来のスピードで進むことができた。しかし、好事魔多し。釣瓶岳付近から左膝に鈍痛を覚えるように。日も西に傾き、夕暮れ時を向えようとしていた。このタイミングでの故障は困った。何とか膝をかばいつつ彼方に見える蛇谷ヶ峰を目指した。
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 膝痛をかかえるも大きなペースダウンに至る事もなく快調に進む。須川峠を過ぎたあたりでこの山行の成功を確信した。日は陰っているが、何とか明るいうちに登山口まで辿り着くだろう。ひょっとして下りを頑張れば12時間切りも?と淡い期待を抱いたが、現実は厳しく下りで膝が利かない状態では無理な相談だった。それでも、総延長50km・累積標高3460mに及ぶロングトレイルをワンデイで駆け抜けることに成功した事は、自分にとって大きな自信となった。

→ ヤマレコ記録
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